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 県道いわき浪江線(通称・山麓(さんろく)線)のうち、原発事故による帰還困難区域内で車の通行が制限されている大熊町―浪江町間の6・4キロが、5日正午から自由に通れるようになる。ただ、国道6号の帰還困難区域内などと同じく、二輪車や歩行者は通れない。

 この区間は常磐道の山側を南北にのび、双葉町と郡山市を結ぶ国道288号ともつながっている。空間放射線量は比較的高いが、地元の要請を踏まえ、通行証を所持せずに通行を認める「特別通過交通制度」を適用することで国と県、関係自治体が合意した。

 国によると、車道上の空間線量率は最高で毎時7・93マイクロシーベルトあるが、車で1回通過する際の被曝(ひばく)線量は0・36マイクロシーベルト。胸部X線集団検診の被曝線量の約160分の1という。担当者は「長時間滞在するのではなく、一定の速度で通過することを前提にしている」と説明する。

 今回、通行が自由になることで、来春に一部で避難指示解除される予定の双葉町へのアクセスが改善する。現在、大熊町山神地区に設置されているゲートは撤去され、双葉町側の国道288号上に新たなゲート(山田ゲート)が設けられる。(床並浩一)