天皇、皇后両陛下は8日、秋田市の秋田県立武道館で開かれた「第39回全国豊かな海づくり大会」の式典行事に出席した。天皇陛下は、海の環境保全と、水産資源の保護・管理を通じ、「海の恵みと美しさを次世代に引き継いでいくことは、私たちに課せられた大切な使命」とあいさつした。

 天皇陛下はまた、皇太子時代に山形県との境にまたがる鳥海山に登った際、山の雪解け水がブナ林を育て、山麓(さんろく)の田畑を潤し、やがて日本海に注いで良質なイワガキを育んでいると聞いたことに触れ、「山と海、そして人間との大切なつながりを感じたことを思い出します」と語った。

 この日、関東付近に台風15号が接近していることに伴い、宮内庁は、午後の放流行事への両陛下の出席を取りやめ、予定を前倒しして特別機で帰京すると決めた。(中田絢子