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 今年4月に弘前市で発生した弘南鉄道(本社・青森県平川市)大鰐線の脱線事故をめぐり、国土交通省東北運輸局は2日、弘南鉄道に対し、行政指導にあたる「改善指示」を出し、枕木管理のマニュアル作成などを求めた。

 脱線事故は4月14日夜に発生。2両編成の列車が走行中に運転士が衝撃を感じて緊急停止すると、先頭車両の左側の車輪1カ所がレール内側に脱輪していた。乗客と運転士にけがはなかった。

 同運輸局が4月15~17日に行った保安監査の結果、枕木の交換時期の目安が定められておらず、劣化した枕木の交換が現場任せになっていたことや複数の枕木に不具合が見つかっていたにもかかわらず、点検の頻度を上げるなどの対応がとられていなかったことなどを確認。同運輸局は弘南鉄道に対し、枕木管理に関するマニュアル作成や検査担当者の教育徹底などの改善対策を10月2日までに報告するよう求めている。

 今後、改善が確認できない場合は、鉄道事業法に基づき事業改善命令の行政処分の対象になる可能性がある。(仲川明里)