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 道路に段差を設け、通行車両に減速を促す社会実験が4日、静岡県藤枝市岡部町三輪地区で始まった。段差は「ハンプ」と呼ばれ、欧米では一般的だが、日本の公道ではまだ珍しい。国土交通省静岡国道事務所によると、管内の設置は静岡市清水区に次いで2例目。

 市道の2カ所に幅4メートル、長さ2メートルの板を3枚組み合わせ、10センチのなだらかな段差を作り、両端にコーンを置いて道路幅を狭くした。三輪地区は住宅街で、高齢者や子どもの通行が多い。市は2012年に交通安全の確保に向け、地区内の道路をすべて時速30キロ以下とする「ゾーン30」に指定した。だが、信号のない団地付近で、十分に減速しない車が多いことから実験に踏み切った。

 課題は、大型車が段差を通過する際の騒音・振動など。事前と27日までの実験期間内に、国が騒音・振動と通過車両の速度を測り、市は交通量調査と住民アンケートを行う。結果を踏まえて正式に設置するかどうか検討する。(阿久沢悦子)