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 小惑星探査機「はやぶさ2」が異常を検知し、先月末に一時、最小限の通信などしか作動しない安全モードの状態に陥っていたと宇宙航空研究開発機構(JAXA)が発表した。機体に問題は見られず、2日後に正常な状態に戻った。今後の運用にも支障はないという。

 発表によると、地球への帰還に向けた準備として、姿勢を制御する装置の予備をテストしたところ、装置の回転に異常を検出したという。はやぶさ2自身が機体の安全を確保することを最優先し、機能を最小限にする安全モードに入ったほか、衝突を避けるために自動的に小惑星リュウグウとの距離を20キロから165キロまで離した。

 はやぶさ2は現在、高度20キロの探査拠点に戻ろうとしている。JAXAは原因を究明しているが、予備でない三つの装置は正常としている。

 2010年に地球に帰還した初代はやぶさは、三つあった装置のうち二つが故障。この教訓から、はやぶさ2は装置を四つに増やしていた。(石倉徹也