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 千葉県市原市田淵にある地磁気逆転の地層に関し、新たな地質時代「チバニアン」の認定を後押ししようと、市は4日に開会した定例議会に、地層への研究目的での立ち入りなどを保障する条例案を提出した。19日に可決される見込み。

 地層を巡っては昨年、一帯の約2・8ヘクタールが国指定の天然記念物に指定され、市が管理団体になった。認定に反対する男性が地層のある土地の一部の賃借権を取り、「研究者の自由な立ち入りの保障」が求められる審査が足踏み状態だった。打開策として、市は6月下旬に条例案を公表した。

 条例案では、研究者らが試料採取のために地層に立ち入ることを所有者などは正当な理由なく妨げられないとし、違反した場合の過料を5万円以下とした。

 市が7月、条例案について意見を募集したところ、集まった57件のうち、51件が賛成だった。研究グループは8月、条例案の公表を受け、国際地質科学連合(IUGS)内の審査機関に4段階あるうちの3次審査を申請した。(高室杏子)