東京社会部・荻原千明
東京五輪・パラリンピックに向け、東京都港区のお台場海浜公園で8月に開かれたテスト大会。
海から上がったばかりのオープンウォータースイミング(OWS)の男子選手が表情を曇らせた。「言っていいか、わからないんですけど……トイレのような臭さ」。続くトライアスロンでは、大腸菌数が基準値の上限を超え、スイムが中止となった。
背景には、東京都心の下水道の仕組みがある。23区のほとんどでは、トイレや手洗いなどで出る汚水と雨水を一つの下水道管に集めて下水処理場に送っている。激しい雨で管の容量を超えた場合、下水が街にあふれ出かねないため、汚水混じりの下水をそのまま川などに流す。お台場はそうした河川の水を受け止める場所だ。
だから大会関係者は、期間中に…
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