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 ラグビーボールの形をした洋菓子に和菓子、揚げ物、つまみ……。ラグビーワールドカップ(W杯)を前にして、各地でたくさんの「ラグビーグルメ」が誕生している。腕に覚えがある職人たちが甘い、濃い、淡泊と様々な味作りにトライしている。

 ピーナツ菓子の「ラグピー」。6月から愛知県豊田市和会町の和菓子店「福寿園」が売り出した。岡田兼明さん(47)が、ピーナツの形がボールに似ていることから食材に選んだ。カレー味など8種類。「ビールを飲みたくなるような濃いめの味付けがおいしい」と評判を呼び、地元の生協などにも並ぶようになったという。

 同県豊田市深見町の松華堂は8月下旬から、スイートポテト「ラグいも」を毎日、販売している。2年前に初めて試作したが手間がかかるためイベント時のみ作っていた。「手土産にしたいと注文が増えて、常に置くようにしました」と奥平芳晴さん(55)。

 ラグビーにちなんだ食べ物は、W杯会場の豊田スタジアムがある豊田市の業者が2年ほど前から次々と作るようになった。市などによると、現在は10を超える種類があるという。

 ラグビーボール形をしたものが多い。お菓子では、豊田スタジアムが作った「ラグパイ」のほか、「豊田の星」「かりんTRYまんじゅう」など。洋菓子店「ソルボンヌ」は「ラグビーケーキ」を抹茶味など、2種類から4種類に増やした。このほか豚のミンチ肉と魚のすり身を練り込んで揚げた「タックルはんバーグ」もある。

 W杯期間中は店頭だけでなく、名鉄豊田市駅前などで試合の日に開かれるイベントでも買える見込みだ。イベントがある9月23日限定のラグビーボール形の五平餅もお目見えする。

 豊田だけでなく、隣の岐阜県では、南アフリカのキャンプ地となった関市の和菓子処関市虎屋が「はもみんラグビーあんまき」を販売している。生地に市公式キャラクターがボールを手にした姿の焼き印が付いている。元ラガーマンの社長古田敦資さん(45)は「和菓子で盛り上げに一役買いたい」。

 大手パンメーカー・フジパン(名古屋市)も、パッケージをW杯仕様にした「ラグビー日本代表 カレーパン」など4商品を今月から発売している。

 各店によると、開幕が近づき、売れ行きは徐々に伸びているという。商品によっては、11月2日の決勝戦を過ぎても続ける予定だ。

 ラグビーボール形のまんじゅうを作っている豊田市の風外虎餅は、W杯後は包装をラグビー・トップリーグ(社会人)のチームのデザインに替えて販売を続けることを検討している。社長の長橋透さん(58)は「せっかくラグビー人気が盛り上がりつつあるのに、なくしてしまうのは惜しい」と話している。(臼井昭仁、小山裕一、高原敦)