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 群馬県教育委員会は9日、国史跡の上野(こうずけ)国分寺跡(高崎市引間町・前橋市元総社町など)の第2期発掘調査で、寺の近辺に掘立柱塀(ほったてはしらべい)の柱穴が見つかったと発表した。1980~88年度の第1期調査で確認された瓦屋根つきの土塀「築垣(ついがき)」が造られる以前のものとみられるという。

 ほかに、塔や金堂などの主要な伽藍(がらん)の土台を造るために掘られたという古い土採り穴(南北17メートル、東西10メートル以上)や、築垣が壊れた後に寺の境界を示したとみられる内溝(幅3メートル、深さ1メートル)なども確認された。

 県教委は、①壮大な築垣が造られる以前は簡易な掘立柱塀で囲み、内部の主要な伽藍の建立を優先②築垣は寺の衰退とともに壊れ、内側に溝を掘って境界としたが、内溝は10世紀後半までには埋まってしまった――と推定。文化財保護課の橋本淳指導主事は「国分寺が造られる過程と衰えていく流れが確認できた」と話した。

 上野国分寺は奈良時代、災害や…

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