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 安倍晋三首相(自民党総裁)は、11日の内閣改造・党役員人事で、二階俊博幹事長と岸田文雄政調会長を続投させる方向となった。「岸田幹事長」も選択肢だったが、党内の不安定化を招くとみて回避。競争に敗れた形の岸田氏が、傷を負わないよう重要ポストに残す。柱を維持したため、「安定」が際立つ状況になっている。

 最大の焦点だった幹事長ポストは、二階氏の留任で事実上決着した。約3年間にわたり、選挙と、党の人事と資金の動きを仕切ってきた重鎮を容易に動かせなかった。

 二階氏も自らの派閥も、最優先は幹事長ポストの維持だった。二階氏は周囲に「俺は選挙に負けていない。代えたら党内がガタガタするだろうな」と高齢などを理由にした党内の交代論を牽制(けんせい)。あえて派閥からの入閣も求めず、首相側にメッセージを送った。

 菅義偉官房長官も、「党内でこれだけ何も問題がないなんて、ありがたい」と手腕を評価し、連携を深める二階氏の留任を強く後押ししていた。岸田氏の影響力が増すことへの警戒もあったからだ。留任について、党内には早くも「二階―菅ラインの勝利」と分析する声も出ている。

 一方で、懸案となるのが、岸田氏の処遇だった。

 首相は当選同期で気心が知れた…

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