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 鳥取県内の消防局は、聴覚や言語機能に障害があり音声でのやりとりが難しい人を対象に「Net119緊急通報システム」の運用を1日から順次始めた。インターネットに接続したスマートフォンやタブレット端末から、メッセージ機能やボタンなどを使って119番通報できる。

 利用には各消防局や居住する自治体を通じて事前の登録が必要。登録すると専用のURLが発行される。利用者は画面上で「救急」か「火事」を選択し、現在地を入力して通報する。通報後は消防とチャット形式でメッセージをやりとりし、画像の送信も可能。自宅やよく行く場所は事前に登録でき、通報時に住所がわからない場合はGPS機能を利用して位置を特定する。これまで利用されてきたファクスやメールによる通報に比べ、やりとりのタイムラグが少ないことが特徴だという。

 国は2020年度までにすべての消防本部・消防局でNet119の導入を目指している。しかし、昨年6月末時点で全国に728ある消防本部・消防局のうち、142カ所での導入にとどまっていた。

 県内では1日以降、東部消防局(鳥取市など管轄)と中部消防局(倉吉市など)で運用を開始。残りの西部消防局(米子市など)は19日までに開始する予定で、全県で利用可能になるという。県は、県内で同日から全国ろうあ者体育大会が開かれることから、6月の補正予算で導入費用の一部を負担し、早期導入を後押しした。(宮城奈々)