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 神奈川県の滝沢拳一(たきざわ・けんいち)さん(28)は中学生の時にオンラインゲームを始めました。生活はゲーム中心に回り、徹夜したり昼過ぎまで寝ていたりと睡眠はまちまちに。ついには仕事も辞めてしまいました。2017年、こうした状態は治療が必要な病気だとわかりました。

寝ず食わず、連続5日間

 滝沢さんが初めてパソコンでオンラインゲームをしたのは、中学2年のときだった。様々な能力をもつキャラクターに扮し、ほかの参加者とチームを作って敵と戦いながら冒険するゲームにはまった。

 魅了されたのは、ゲームそのものの面白さだけではない。チームの仲間とは、プレーしながらパソコンを使ってメッセージを交換したり、チャットしたりすることもある。「俺、東京から参加中」「僕は九州」。自分の世界がゲームを介し、当時住んでいた、福島県の全校生徒約20人の中学校から、全国へと広がっていく。そんな魅力に夢中になった。

 家にある1台のパソコンを兄と弟と3人で交代で使っていた。長時間ゲームがしたくて、兄弟が寝るのを待ってプレーした。寝不足でも通学した。小さな中学なので、「休むと目立つ」と思った。

 ゲームでは、チームごとに「管理者」がいる。ほかのチームとの対戦を計画したり、新しい参加者の世話をしたり、チーム内のもめごとを仲裁したりする役割だ。その管理者を、中学2年のときから任された。

 高校生になり、自分のパソコンを持てるようになった。すると、チームの状態が心配で、四六時中、ログインしていないと気がすまなくなった。次第に高校を休みがちになった。

 連続5日間、寝ずにプレーしたこともある。食べると眠くなるのでほとんど何も食べず、コーヒーだけを口にした。

 3日目を過ぎると、座っていても体がフラフラしてきた。倒れないように縄で体を椅子にくくりつけ、ゲームを続けた。

 120時間目に到達したあたりで体力の限界に達した。倒れるように横になった。目を閉じてもゲームの場面がちらつく。疲れているのに、すぐには眠れなかった。

 長時間プレーするにつれ、ゲーム内での順位は上がっていった。高校2年の時には、登録者が延べ200万人いるゲームで世界2位になった。

 「ほかの人に追い抜かれたくなくて、さらにゲームをする時間が長くなった」。1晩、2晩の徹夜はざらだった。

患者を生きる・眠る「ゲーム障害」をまとめました。

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