[PR]

 来年の東京五輪のマラソン代表を決めるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)=日本陸連主催、朝日新聞社など共催=が15日に開催される。男子は大迫傑、設楽悠太、井上大仁、服部勇馬の「4強」の構図は揺るぎない。大迫は今年の東京マラソンでの棄権、設楽は今年初めの体調不良、井上はボストンでの不振、服部は4月のぎふ清流ハーフマラソン前の虫垂炎など一度「落ち込み」を体感している。そうしたことがむしろプラスに働くのではないか。調子の良い時の勢いに頼らず、より慎重に準備するようになるからだ。

 ペースメーカーがいない今大会の展開は、設楽がどんな動きを見せるかで変わってくる。13日の記者会見では「ほとんどの選手が後半の上り勝負と言っていたんで、それだったら前半突っ込んでいくこともある」と“大逃げ”をほのめかす。当日、気温があまり高くないようだと、設楽の作戦も現実味がある。設楽が前半から逃げた場合に、他の選手がそれにつくのか、つかないのか、このあたりが見どころになりそうだ。

 ただ、気温が高くなれば、設楽といえども自重して前半からハイペースになるとは考えにくく、決着は2時間11分~12分台か。大迫はどんな展開になっても前半は集団の中で気配を消し、終盤に勝負をかけるだろう。井上は暑いコンディションや、ペースメーカーのいないレースを経験している強みがある。服部も昨年の福岡国際で見せた終盤のペースアップが持ち味だ。

 4強に続くのは佐藤悠基、山本憲二とみる。佐藤はこれまでの8度のマラソンで徐々に力を発揮している。「今までの失敗や良かった部分が今の練習に生かされている」と佐藤。トラック種目からの移行にやや戸惑った感じはあるが、常に世界レベルのスピードを意識した練習に取り組み「今は出来ることも増え、一番楽しい」とも言う。

 山本憲は昨年の東京、今年のびわ湖と2レース続けて2時間8分台で走った。自己新を出したびわ湖では30キロを過ぎてから何度か自ら仕掛けた。「後半にレースの流れを作る勇気はMGCにつながった」と語っていた。最近の安定感をみると、上位に食い込む可能性は高い。

 暑いコンディションになれば昨…

980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら