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 電気火災から文化財を守れ――。受配電設備メーカーの河村電器産業(愛知県瀬戸市)が、コンセントからの出火の予兆を警告する自社製品を、PRを兼ねて京都や奈良の寺院に寄進している。2006年に発売し、防災意識の高まりを追い風に年10万個超が売れるヒット商品に育った。

 豊臣秀吉の正室、北政所(きたのまんどころ)(ねね)が秀吉の供養のために建てた京都・高台寺。1606年の開創当時から残る重要文化財の一つ「開山堂」で4日、電気工事業者が、照明用のコンセント2カ所を河村電器産業の「プレトラックコンセント」に交換していた。境内の計36個を置き換える。

 高台寺では幕末の火災で貴重な建物が失われた。寺の奥村紹仲執事長は「重要文化財をあずかる以上、火災を出してはいけない使命がある。これで少し安心できました」と話した。

 このコンセントは「トラッキング現象」による火災を防ぐ。コンセントに差し込んだプラグにほこりがたまり、湿気を帯びて放電が起きると、出火の可能性が高まる。台所など湿気の多い場所や、家具の後ろなど目が届かない場所で起きやすい。東京消防庁によると、プラグでのトラッキング現象による火災は昨年、管内で34件あった。

 プレトラックコンセントは、放…

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