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 ファミリーレストランのデニーズは6日、10月の消費増税後も人気メニュー7品は税込み価格を据え置くと発表した。外食業界では店内での飲食に軽減税率が適用されないため、コンビニの弁当や総菜といった「中食」に顧客が流れる懸念がある。売れ筋商品でつなぎとめたい考えだ。

 本体価格を値下げして税込み価格を据え置くのは、「ハンバーグカレードリア」(税込み862円)や「オールビーフのミートスパゲッティ」(同754円)など7品。そのほかは本体価格を変えず、店内飲食10%、持ち帰りと宅配は軽減税率8%を適用する。

 主力商品の価格を維持するのは、軽減税率の適用で「お得」になるコンビニ弁当や冷凍食品などに外食から顧客が移る恐れがあるからだ。デニーズを運営するセブン&アイ・フードシステムズの鎌田靖取締役は「外食大手は危機感を持っている。(消費者に)値ごろ感を伝えたい」と話した。

 外食大手では、ファミレスのサイゼリヤが大半のメニューで現行の税込み価格を維持し、実質的に値下げする。牛丼チェーンの「すき家」や「松屋」は、主力の「牛丼」や「牛めし」の並盛りの税込み価格を維持するなど、つなぎとめ策を打ち出している。(長橋亮文)