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 韓国・釜山市機張(キジャン)で開かれている野球のU18(18歳以下)ワールドカップ2次リーグで6日、日韓が対戦した。日韓関係が悪化するなか、釜山日本人学校の子供たちは両チームに激励の寄せ書きを贈った。国際結婚した両親を持つ子もおり、対立に言及したネット上の投稿に心を痛める日々を思いつつ、スタンドで選手の活躍を見守った。

 同校は、生徒会長を務める中学3年の鄭伊建(チョンイゴン)さん(14)らの発案で、大会直前に、在籍する全ての小中学生計33人が日韓両チームへの応援メッセージを書いた2枚の寄せ書きを用意した。「全力を出して」「優勝目指して頑張れ」といった言葉が、日本チームには日本語、韓国チームには韓国語で書かれている。

 鄭さんらは、大会が開幕した8月30日に日本チームの坂下翔馬主将に寄せ書きを手渡した。坂下主将は「ありがとう。世界一に向けて頑張る」と喜んでくれた。韓国側にもチームスタッフを通じて届けてもらったという。

 鄭さんは6日、スタンドで両国の国旗を手に応援した。「どっちにも勝ってほしいから困ります」。父は韓国人、母は日本人だ。韓国で生まれ育ち、日本の高校への進学を目指している。

 普段はネットなどで日韓のニュースサイトを閲覧する。「互いの主張が違い、どちらが正しいのかわからない。ただ、近い国同士、仲良くしてほしい」。SNSで相手国を中傷する投稿を目にするたび、悲しい気持ちになる。

 スタンドには同校の小学3年、児玉龍音くん(8)の姿もあった。日本チームで先発した佐々木朗希投手の大ファンという。「すごく速い球だった。僕も佐々木投手のようなピッチャーになりたい」と目を輝かせた。(機張=鈴木拓也)