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 昨年9月に起きた北海道地震の2日後、両親と離れて暮らす男性の元に桃が届いた。地震で亡くなった両親が被災前に実家の庭で収穫し、発送したものだった。あれから1年。消えることのないつらさや悔しさと向き合っていこう――。男性はそう誓った。

 土砂崩れなどで37人が犠牲になった北海道厚真町で7日、追悼式が開かれた。北海道職員の畑島久雄さん(55)は、式典を前に、町内で農家を営んでいた実家跡に立ち寄った。黄金色に輝き始めた稲穂の波。振り返ると、崩れた裏山の斜面が今もむき出しになっている。土砂は一瞬にして、父武司さん(当時86)と母富子さん(同81)を奪い去った。

 地震が起きた昨年9月6日の2日前。両親は、台風で実が落ちる前に、実家の隣の畑にある桃を収穫していた。9月5日の電話。「台風、大丈夫だったか?」「桃取って送っといたから」。優しく、心配性の父さんと母さん。それが、最後の会話になった。

 地震から2日後の8日、江別市…

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