妻ががんになり、記者である夫に料理指導を始めました。手術で入院しても指導は続きます。妻のブログのイラストとともに紹介します。

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僕のコーチはがんの妻 第4話(全16回)

 2017年10月、パートを辞めた妻は、「自分へのごほうびや」と、ペルシャじゅうたんに似た天然染料の玄関マットとジノリの洋食器を買ってきた。

 10月15日、友人夫妻と食事をするため、京都に向かう列車を待つホームで、妻はしきりに左の首筋をさわっている。「どうしたん?」と尋ねると「ちょっとふくらんでるねん」。

 さわると、リンパがパチンコ玉ほどに腫れている。顔面から血が引き、周囲の風景の色が消えていった。

拡大する写真・図版19年間つづけたバイオリンだが、本人も「超音波怪獣」と自覚していたようだ=妻のブログ「週刊レイザル新聞」から

 翌日、病院に行くと、主治医は「可能性はゼロではないが、リンパの流れと逆だから転移の可能性は低い」。12月の検査まで様子を見ることになった。

 12月11日、PET(陽電子放射断層撮影)検査の結果を聞きに病院に行った。深刻な顔の主治医から示された検査結果の紙には「転移と見られる」。リンパだけではなく、手術箇所とは反対の右側の鎖骨あたりにも反応が見られるという。「切除した際にリンパの流れが変わってしまった可能性がある」との説明だった。耳鼻科の医師も「硬くてPETに反応しているということは、手術でとってみた方がいいでしょう」。手術前のコンピューター断層撮影(CT)で、もう一つ肥大したリンパが見つかってしまった。3カ所を同時に切るから全身麻酔になるという。

 妻は結婚した1999年以来、…

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