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(8日、日本ハム2―0オリックス)

 21歳の剛腕がマウンドに戻ってきた。

 左脇腹を痛めていたオリックスの山本が約1カ月ぶりに1軍登板を果たした。150キロを超える直球と球威のある変化球で6回を自責点0(1失点)。打者を圧倒する投球は健在だった。降板の目安は80球と決めていたなかで心地よい感覚をつかんだ。「五回を終わって感覚がよくて。もう1回いけると話をした」。許した安打は3本。捕逸で失点した場面も「カットボールが良くて、捕手が取りづらいところにいってしまった」と前向きに語った。

 負けはしたが最優秀防御率のタイトル獲得のチャンスが右腕にはある。防御率はこの日で1・75と断トツで良い。規定投球回数の到達まで19回と3分の1だ。

 パ・リーグでは規定投球回数に到達する投手が有原(日)、千賀(ソ)、美馬(楽)、山岡(オ)の4人だけという珍事が起きている。「常連」だった則本昂(楽)らが故障し、菊池(マリナーズ)が移籍したことなどが原因だ。山本は先輩の間に割って入り、タイトルを獲得できるのか。「チームの勝利が最優先。それがタイトルにつながると思う。意識しすぎずに投げます」。その表情は頼もしかった。(坂名信行)