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 紀伊半島大水害で児童1人が犠牲になった和歌山県那智勝浦町立市野々小学校(児童32人)は、水害の起きた9月4日にちなみ、その前後どちらかの日曜日に「市小防災の日」と題した保護者参観を兼ねた防災授業をしている。今年は児童や保護者、地域住民が一緒になって避難所運営について考える特別授業を催した。

 8日にあった授業。体育館に集まった80人は大人子ども混成の5グループに分かれると、段ボールやマット、毛布などを使って班ごとに思い思いの避難スペースをつくっていった。児童たちは率先してマットを敷き、椅子を並べた。

 各班ともプライバシーを意識し、間仕切りの段ボールをどんどん組み上げていく。すると立ち上がりの遅れた班の段ボールが足りなくなった。その状況は他班が1枚ずつ足りない班へ融通することで解決に。しばらくして今度は、間仕切りができたことで館内の風の通り道が塞がれ、熱気がこもり出す。また各班は話し合い、仕切りの位置をずらしたり思い切って取り外したりした。問題が生じる度に話し合いの輪ができ、児童たちも加わった。

 授業の講師役を務めた、被災地…

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