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 週末になると、福岡・天神の路上に出没する謎めいたカメラマンがいる。木製の機材を三脚に据え、道行く人に「江戸時代のレンズをテスト中」とアピール。足を止めた人には無料で撮影し、写真を進呈する。なぜ、そこまでしてくれるのか。

 多くの人でにぎわう週末の天神に通い始めて1年半。横浜市から福岡市へ単身赴任中の半導体関連会社員岸本陸一さん(61)は、骨董(こっとう)品クラスの愛機とともに午後になると新天町商店街かいわいに立つ。

 「写真、ただで撮ってもらえるんですか」「本当に江戸時代のレンズなんですか」。恐る恐る話しかける若者や遠巻きに様子を見るカップル、積極的にカメラをのぞき込む家族連れなど反応はさまざま。多いときで1日20組ほどの写真を撮る。「結構忙しいんですよ」

 おしゃべりを楽しみながらカメ…

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