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 政府への抗議活動が続く香港の中心部で8日、米議会の超党派議員が準備を進める「香港人権・民主主義法案」の早期成立を願うデモがあった。その後、一部の若者が道路を封鎖するなどして警官隊との衝突が深夜まで続いた。一連のデモの引き金となった「逃亡犯条例」改正案の撤回が表明された後も混乱が収まる雰囲気はなく、週末のデモは14週連続となった。

 米国の「人権・民主主義法案」は、香港の高度な自治の検証を米政府に毎年義務づける内容で、中国への牽制(けんせい)になるとして香港の民主派が早期成立を期待している。

 デモ隊は香港島の中心部にある米総領事館へ続く道を3時間以上にわたって埋め、米国旗や「SOS」と書かれた紙などを掲げ、米議会での法案の早期成立を訴えたり、香港政府を批判したりするシュプレヒコールを繰り返した。

 デモの後は、鉄パイプを持ち、防毒マスクをつけた黒服の若者らが、香港の政治や金融の中心地である中環(セントラル)や金鐘(アドミラルティ)、湾仔(ワンチャイ)付近の道路に鉄柵などでバリケードを築いて封鎖し、地下鉄駅の入り口で火をたいたり、駅の設備を破壊したりした。若者は深夜まで次々に場所を変えて抗議活動を繰り返し、警察は催涙弾を発射するなどして鎮圧に回った。(香港=平井良和)