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 日産自動車の西川(さいかわ)広人社長は9日朝、自身の進退について「やるべきことをやって次の世代に引き継ぐことに全く変わりはない」と強調した。退任の意向を一部の幹部に伝えたと一部メディアが報じたことについては「そんな話はない。何の話か全く解せない」と述べ、否定した。東京都内で報道陣の取材に答えた。

 日産社内では、6月に新設された指名委員会で西川氏の後継者選びの議論が始まっている。西川氏は7月の記者会見で「残っている宿題や準備は次世代にやってもらいたい」と述べ、カルロス・ゴーン前会長を「完全追放」して移行した新体制による経営に道筋をつけたうえで経営トップから退く意向を示している。

 西川氏は9日朝、「もともと次の世代に引き継ぐことは想定している。それ以外はない」とも強調し、株価連動型報酬をめぐる不正を受けた早期の引責辞任は明確に否定した。

 日産は9日午後に取締役会を開く。ゴーン前会長の不正に関する社内調査の結果に加え、株価連動型報酬で西川氏ら複数の役員が本来受け取れる額より多い報酬を受け取っていた問題の調査結果も報告される予定だ。