【動画】ゴルフ練習場のネットが支柱ごと倒れるなど各地で被害が相次いだ=吉山健一郎撮影
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 強い台風15号が関東地方に上陸した9日未明、首都圏などでは強風による被害が相次いだ。ゴルフ練習場の支柱が倒れて住宅を直撃したり、工事現場の足場が崩れたり。記録的な強風が各地に爪痕を残した。

 千葉県によると、市原市のゴルフ練習場「市原ゴルフガーデン」では午前3時ごろ、ネットを支えていた高さ10メートル以上の鉄製の支柱が複数本倒れた。ネットとともに長さ約140メートルにわたって隣接する住宅約10棟の上に覆いかぶさり、支柱が屋根を突き破り2階の居住部分に食い込んだ住宅も。屋内で下敷きになった20代女性が重傷を負った。

 「すぐ近くで雷が落ちたような音がした」

 近くに住む男性(70)はすさまじい音を耳にした。明るくなって外を見て「あぜんとした」。自宅から1メートル先に鉄柱が倒れていたという。妻と自宅で就寝中に2階に鉄柱が倒れてきたという50代の男性は「天井が上から落ちてきて下敷きになった。額から血が止まらず、怖かった」。

 千葉市中央区のJR東千葉駅では、駅舎の屋根が大きくめくれ上がった。

 神奈川県逗子市の県道では「小坪トンネル」の出口付近で土砂崩れが起きている。県警によると、人や車が埋まっているという情報は入っていないという。

 強風の影響は海にも及び、東京湾内の川崎港沖では午前3時ごろ、貨物船(2982トン)と別の貨物船(5578トン)が衝突、けが人や浸水はなかった。強風の影響で、どちらかの船のいかりが、きかなくなったとみられる。

 学校でも休校や始業時間の繰り下げが相次いだ。東京都教委によると、午前8時半現在、公立小中学校や都立高など560校が休校した。始業時間の繰り下げは約1300校に及んだ。横浜市とさいたま市も、横浜市の中学1校を除き、全市立小中学校が休校となった。