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 徳川家康をまつる静岡市駿河区の久能山東照宮の宝物を納めていた「神庫(しんこ)」で、造営の時期や関わった人物名を記した棟札(むなふだ)が見つかった。神庫の造営は古記録で知られるのみだったが、他の社殿の造営時期についても解明が進む可能性があるという。久能山東照宮と市が9日発表した。

 棟札は建築記録として内部に納める札で、神庫の屋根裏の棟木に打ち付けられていた。屋根裏には入れない構造だが、昨年の台風24号による倒木で屋根が破損し、今年7月の修理で隙間から中に入った際に見つかったという。

 木製で縦32・4センチ、横11センチの棟札には3代将軍・家光の時代である寛永3(1626)年の日付があり、当初の建物名「御宝蔵」や家康の神名「東照大権現」のほか、「秀忠公御寄進」「駿河太(大)納言作之」などと記されている。当時の大御所・秀忠が寄進し、駿河大納言と称された家光の弟、駿府藩主の徳川忠長が造らせたことが分かる。他に2人の奉行の名前も書かれている。

 静岡文化芸術大の新妻淳子講師…

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