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 63歳女性。3年ほど前から、離れたものを見るときに焦点が合いにくくなり、検査の結果、斜視と診断されました。手術で正常な位置に眼球が戻るようにするとの説明を受けていますが、不安を感じています。どのような手術か知りたいです。(兵庫県・A)

【答える人】鴨居功樹(かもい・こうじゅ)さん 東京医科歯科大学講師=東京都文京区

 Q 斜視とは。

 A 左右の目が違う方向を向き、視線が合わなくなる状態です。黒目の部分が内側に寄る「内斜視」、外側に寄る「外斜視」、上や下に寄る「上下斜視」などがあります。物が二重に見えて日常生活に支障が出ることもあります。一般的に、内斜視や外斜視が多いのですが、大人では上下斜視も少なくありません。

 Q 原因は。

 A 乳幼児の斜視は原因不明なことが多いですが、屈折異常、先天白内障などによることもあります。大人の場合は、眼球を動かす「外眼筋」という筋肉を支配する神経の障害や、外眼筋に起こる炎症や外傷が原因となることが多く、脳血管障害や重症筋無力症など全身の病気による場合もあります。

 Q 診断法は。

 A ペンライトを使って黒目の反射の位置をみたり、片目を遮蔽(しゃへい)して眼球の動きをみたりする眼位の検査や、上下、左右、斜めに視線を向けてもらい黒目の動きを確認する眼球運動の検査をします。大人の斜視の場合は、全身検査や、脳に原因があるかを調べるためにMRI検査をすることもあります。

 Q 治療法は。

 A 原因によって異なりますが、大人では自然に治る可能性を考えて経過観察することもあります。斜視の角度が小さい人では、光が眼球に入る角度を変えるプリズムメガネを使って対応できるか試すこともあります。斜視の角度が大きい人の場合は、目の上下左右などにある外眼筋の位置を矯正する手術をします。手術の効果には個人差があるので、再手術が必要になる場合もあります。

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