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 首都圏を直撃した台風15号は企業活動にも影響を与えた。日産自動車やソニーは工場の一部で操業を停止。小売りチェーンなどは一部の店で休業や開店時間を遅らせるといった対応をとった。

 日産自動車によると、9日午前11時半時点で、電気自動車や小型車をつくる追浜工場(神奈川県横須賀市)、エンジンなどをつくる横浜工場(横浜市)、部品の出荷などを行う本牧専用埠頭(横浜市)の3拠点で操業を停止している。いずれも数カ所が浸水したためという。同社広報は「今後の状況をみて、めどが立ち次第操業を再開する」としている。

 ソニーは、千葉県木更津市にある工場の操業を9日朝から休止。停電の影響といい、午前11時現在、再開のめどは立っていない。この工場では家庭用ゲーム機「プレイステーション(PS)4」や、電子マネーなどに使う通信規格「FeliCa(フェリカ)」のICカードなどを生産しているという。

 一方、火力発電設備などを手がける三菱日立パワーシステムズによると、台風15号の進路と出勤時間が重なるとみて、茨城県日立市にある日立工場の9日午前の操業を休止させた。生産態勢に大きな影響はないという。

 コンビニでは、ファミリーマートが午前8時時点で、浸水のために少なくとも東京都内で1店、千葉県内で1店が休業。千葉県内を中心に150店でレジが動かないなどの停電の影響が出ているという。ローソンは午前9時時点で東京、千葉、神奈川、静岡の1都3県で94店が休業中。

 セブン―イレブン・ジャパンでは、午前7時時点で千葉県内の十数店が休業。道路渋滞などで配送が遅れ、一部の店で商品が予定通りに届かないといった影響も出ている。

 ハンバーガーチェーンの日本マクドナルドは、従業員の安全に配慮し、首都圏を中心に約210店の開店を遅らせたという。開店時間は店によって異なるが、午前9時までにほぼ全店で営業を始めた。

 東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドによると、ディズニーシーは開園を午前9時に1時間遅らせた。ディズニーランドは通常通り午前9時に開園した。ただ、清掃などで立ち入りを制限している区域があるという。

 同社では社内に仮設の宿泊スペースを設け、一部のスタッフが8日から待機したほか、ふだんは認めていない車での通勤ができるようにするなどして準備を進めたという。