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取材考記 東京経済部・栗林史子

 就活情報サービス「リクナビ」を展開するリクルートキャリアが、就活生の閲覧履歴データから内定辞退率を計算し、企業に販売していた問題。取材して感じたのは、データの向こうにいる「人」を忘れてしまうことの怖さだ。

 データの扱いは、一歩間違えれば、個人の人権や民主主義を踏みにじりかねない。

 ナチス・ドイツによるユダヤ人迫害を助長したとされる技術がある。IBMの前身だった企業が開発した「パンチカード」だ。紙に穴を開けることで大量のデータを効率的に集計できる技術で、国勢調査などに使われた。ナチスはこれで市民の宗教、人種、家族構成、住所などを把握し、ユダヤ人迫害に利用したとされる。

個人の行動を「プロファイリング」

 その教訓から、欧州では自分の…

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