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 国際通貨基金(IMF)のトップである専務理事に、世界銀行のクリスタリナ・ゲオルギエバ最高経営責任者(CEO)が就くことが内定した。9月で辞任する現専務理事のクリスティーヌ・ラガルド氏の後任。IMF理事会が10月4日までに就任を正式決定する。専務理事の任期は5年で、延長もできる。

 ラガルド氏が欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁の後任に就くことを受けた人事で、IMFは9日、立候補受け付け終了日の6日までにゲオルギエバ氏以外の立候補がなかったと発表した。

 ゲオルギエバ氏は1953年、ブルガリア生まれ。従来も世銀総裁には米国人、IMF専務理事には欧州出身者が就くのが慣例だった。4月には、米トランプ政権が選んだデビッド・マルパス氏が世銀の新総裁に就任。米政権は欧州連合(EU)や国際機関を軽視する傾向が目立つものの、ゲオルギエバ氏の専務理事就任には反対せず、慣例を尊重した形となった。

 ゲオルギエバ氏は世銀で長くエコノミストとして働いた後、欧州連合(EU)の欧州委員会副委員長を務め、2016年には国連事務総長にも立候補した。19年2月、世銀のジム・ヨン・キム前総裁が辞任した後、マルパス氏が総裁を引き継ぐまで世銀の暫定的な総裁も務めていた。(ワシントン=青山直篤)