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 鉄道・バスや高速道路の不通で都心とのアクセスが断たれた成田空港では、約1万3300人が空港内で一夜を明かした。10日も早朝から、搭乗手続きを待つ人や便の振り替えを求める人たちが長い列を作り混雑した。

 成田国際空港会社(NAA)によると、9日は出発と到着を合わせて124便が欠航。10日未明にかけて東京駅までの無料バスを出したが、出発客も合わせて多くの人が足止めされた。空港内にとどまった人たちには、水やクラッカー、寝袋が配られた。

 9日午前の便でカンボジアに出発予定だった8人のグループは、同日正午過ぎに搭乗口まで進んだが「出発時刻は未定」と説明され、結局、午後6時すぎに欠航と知らされた。全員が10日の便に振り替えることができ、配られた寝袋などを使ってロビーで過ごした。長野県の男性(34)は「欠航ならもっと早く言ってほしい。今日も飛び立つまでは安心できない」と話した。

 米ロサンゼルスへ向かう予定という都内の女性2人は、9日に出発に向けてドアが閉まった機内で2時間待たされた後、欠航になり、飛行機から降ろされたという。朝になって2人は「今日(10日)の便に乗れるといいんですが」と不安そうに振り替え手続きの列に並んだ。(福田祥史)