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 長野県南牧(みなみまき)村で2016年、山梨県甲州市の会社員斉藤弥生さん(当時36)が遺体で見つかった事件で、強盗殺人罪に問われた神奈川県厚木市、無職武井北斗被告(25)に対する裁判員裁判の初公判が10日、甲府地裁(横山泰造裁判長)で始まった。武井被告は起訴内容について「覚えていないです」と述べ、無罪を主張した。

 起訴状によると、武井被告は16年11月26日夜、仲間の男3人と共謀し、斉藤さんが店長を務める山梨県昭和町の貴金属買い取り店から金品を奪うため、斉藤さんを自宅で待ち伏せし、凶器で殴ったり首をしめたりして殺害したなどとされる。

 武井被告はこの約3カ月前の16年8月、知人の男と共謀し、甲府市朝気1丁目の住宅から金品を奪おうと会社役員男性(当時73)に暴行して死亡させたとする強盗致死罪でも起訴されており、同事件についても「覚えていない」と無罪を主張した。

 強盗殺人事件の共犯とされる男3人については、1人に懲役30年が確定し、別の1人は無期懲役を不服として上告中。残る1人は強盗致死罪で懲役20年が確定した。3人の判決によると、武井被告は計画を立てるなど中心的な役割を担ったとされる。

 この日は強盗致死罪の審理があり、強盗殺人罪の審理は今月27日から始まる。10月25日に求刑があり、判決は11月8日に言い渡される予定。(野口憲太)