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 秋の味覚を味わってもらおうと、水産物の卸売業者や仲卸業者などがつくる県魚食普及協議会は10日、奈良市の近鉄奈良駅前の行基広場でサンマ約1400匹を無料で配った。長蛇の列ができ、サンマ2匹とスダチが入ったポリ袋は30分後にはなくなった。

 15年前からサンマの無料配布を始め、例年北海道産の2千匹以上を買い取り、奈良で振る舞ってきた。今年はサンマの水揚げが例年の約10分の1と記録的な不漁で、仕入れが難航。2千匹以上集められず、昨年は1人当たり3匹だったところを2匹に減らしたという。

 サンマを受け取った奈良市の森川博さん(72)は「新物のサンマを食べるのを毎年楽しみにしています。今夜の夕ご飯はサンマの塩焼きで決まりです」。同協議会会長の川井純司さん(45)は「例年より小ぶりですが、これから11月初旬にかけてどんどん脂が乗ってきますよ」と話していた。(福岡龍一郎)