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 20日開幕のラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会では、東日本大震災で被災した岩手県釜石市や熊本地震に見舞われた熊本市でも試合がある。釜石のスタジアムがあるのは、津波で全壊した小中学校の跡地。震災当時、この中学で学び、今は地元のクラブチームでプレーする選手は、W杯を特別な思いで迎える。

 防潮堤の建設が進む大槌湾のほど近く。復興への羽ばたきと船出をイメージしたスタンドに抱かれ、青々とした天然芝が広がる。

 釜石市の釜石鵜住居(うのすまい)復興スタジアム。東日本大震災の津波で全壊した釜石東中学校と鵜住居小学校の跡地に昨夏、49億円を投じて造られた。

 「自分の小中学校があった場所から、釜石の復興が進んだよと伝わればいい」

 ラグビーのクラブチーム「釜石シーウェイブス」に所属する前川紘(げん)選手(21)は語る。シーウェイブスは日本選手権を7連覇した新日鉄釜石ラグビー部を前身にもつ。県立釜石商工高を卒業後、「釜石出身の選手として、みんなを元気づけたい」と入団した。

 震災当時は釜石東中の1年生。前川さんら中学生は率先して避難を始め、隣の鵜住居小の児童の手を引いて高台をめざした。釜石では千人を超す犠牲者が出た一方、両校を含めて小中学生はほぼ全員が無事に避難した。これが防災教育の成果として称賛され、「釜石の奇跡」と呼ばれた。

 だが、鵜住居小に1人で残った…

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