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 川崎をAI(人工知能)医療の先進地域に――。川崎市内に拠点を置く大学やクリニックが、内視鏡検診で胃がんを見つけるのを手助けするAIを開発するベンチャーに協力することになった。画像データの提供などで実用化を後押ししながら、同社のシステムを市内の医療機関に広げる。

 ベンチャーは「AIメディカルサービス」(東京都豊島区)。臨床医として内視鏡検査を手がけてきた多田智裕会長を中心に2017年9月に創業し、画像から胃がんを見つけるAIを開発している。医師の診断では20%ほどの見落としが起きているといい、これをゼロにするのが目標だ。

 同社と市内の医療機関を結びつけたのは、川崎市産業振興財団だ。市内に拠点を置く日本医科大学、聖マリアンナ医科大学のほか、市内8クリニックなどが参加するプロジェクトを立ち上げた。さらに多くの医療機関の参加を呼びかける。内視鏡検査を受ける人が増える中、医師不足を補う狙いもある。

 プロジェクトは、同社のシステムを22年に実用化することを目指している。完成後、産業振興財団は、東南アジアなど海外展開も支援する方針だ。(大平要)