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 16日は「敬老の日」。自分へのプレゼント用に補聴器が売れているといい、国内大手のパナソニックでは生産のピークを迎えている。最近は小型で目立たないものが主流だが、あえてカラフルにして「耳元のおしゃれ」を楽しむ商品も人気を集めている。

 佐賀県鳥栖市にあるパナソニックの工場では、顕微鏡をのぞき込んだ職人が、ピンセットを使って米粒のようなスピーカーやマイクなどの部品を組み込んでいた。補聴器は客の耳型をもとにコンピューターで設計し、3Dプリンターでオリジナルの製品を作ってゆく。耳の形がそれぞれ異なり、手作業が多いため「熟練工の勘と技術でつくる世界」(担当者)という。

 同社は補聴器の生産を始めて今年で60年になる。欧米のメーカーが強いが、難聴だと気づかれたくない人たちのニーズをとらえ、小型化を進めるなどして普及を進めてきた。一方、60年記念に出した「耳かけ型」の新商品では、「ボルドー(赤紫)」や「カーキ」など華やかな新色を追加。すると「個性が表現できる」と人気が出たという。

 担当者は「難聴になると認知症のリスクも高まる。前向きな気持ちで補聴器を楽しんでほしい」と話す。(中島嘉克)