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 山と田畑に囲まれた三重県津市白山町川口にある私立大室美術館は、3年前の開館から毎年、地元・大角地区の敬老会に合わせて展覧会を開いてきた。「お世話になったおじいちゃん、おばあちゃんに楽しんでもらおう」と、今年も15日と敬老の日の16日に展覧会を催す。

 大室美術館を建てたのは、建築家の大室佑介さん(37)。5年前に、妻で彫刻家の中谷ミチコさん(38)の祖父宅へ東京から移り住み、祖父が営んでいた革製品の工場を、友人らの手を借りて美術館にした。今回の展覧会に向けて、自宅にもギャラリーを設けた。

 隣にある公民館では毎年、敬老会が開かれており、近所の人から「会に合わせて何かやってほしい」と声をかけられた。移住当初、ここで暮らしていけるか不安な時に、野菜を分けてくれ、触れるとかぶれる木など生活の知恵をいろいろ教えてくれたのが近くのお年寄りたち。展覧会は、そんな近隣住民への感謝の気持ちから始めた。

 近くに住む西田みゆきさん(7…

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