写真・図版

[PR]

 台風10号による停電で、エアコンが使えない状態が続き、被災者には熱中症のリスクが高まっている。

 熱中症に詳しい三宅康史・帝京大病院高度救命救急センター長は、「日中だけでなく、夜も熱中症の危険があり注意が必要だ」と指摘する。

 特に高齢者や乳幼児など特に暑さに弱い人は「我慢せず、電気のある場所に移動するなどして、涼しい環境で過ごすことが大事だ」とする。「親戚を頼ったり、ホテルに泊まったりして逃げることも必要だ」という。

 停電によって自宅のエアコンが使えないため、自家用車の中で一夜を過ごした人もいる。だが、座席に長時間座って足を動かさずにいると「エコノミークラス症候群」が起こる危険がある。足の血管に血の塊ができ、肺の動脈などに流れて詰まらせ、命に関わることもある。

 エコノミークラス症候群に詳しい新潟大の榛沢和彦・特任教授は「エアコンをつけた車内は乾燥しやすい。食事や水分を十分とらない状態での車中泊は危険だ」と指摘する。1泊の車中泊でも起きることがあり、榛沢さんは「車内で足を上げたり、4、5時間おきに車外に出て足を動かしたりして、血の塊ができないようにすることが大切だ」。

 エコノミークラス症候群になった経験がある人や、血をサラサラにする薬を飲んでいるなど心臓の病気のある人は「車中泊は避けた方がいい」という。