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 10~12月は交通事故で死亡する65歳以上の歩行者が多い――。秋の全国交通安全運動(9月21~30日)を前に、警察庁が2014~18年の5年間に起きた事故について分析したところ、こんな傾向が明らかになった。特に日没の前後1時間(薄暮時間帯)に事故に遭った人が目立ったという。

 14~18年に交通事故で死亡した歩行者は6999人。うち65歳以上の5007人(72%)について調べると、10~12月の死者が1792人で、1~3月(1333人)を459人上回った。65歳未満も10~12月の死者が多いが、65歳以上がほかの時期との差が顕著だった。

 10~12月の死者の状態別では約8割が道路の横断中。「横断歩道外の横断」や「走行車両の直前直後の横断」などの法令違反が多かった。時間別では3割弱が薄暮時間帯に事故に巻き込まれており、中でも、視界が悪くなる日没から1時間以内に車にはねられた人が目立った。

 警察庁幹部は「日が短くなっていく環境の変化に、歩行者や運転者の気持ち、行動が追いつけていない可能性がある」と指摘。歩行者に反射材の利用を、運転者に前照灯の早めの点灯と上向き点灯(ハイビーム)の有効活用を呼びかけている。(八木拓郎)