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 交通事故死者数が16年連続ワーストの愛知県で夏以降、バイクの死亡事故が相次いでいる。3連休が続く9月は交通量の増加が見込まれ、10月も例年事故が多発する。県警は、ヘリコプターを初めて投入するなど、バイクの取り締まりを強化している。

 県警によると、今年のバイク(原付き除く)乗車中の死者は11日現在で10人。このうち、8人は6月末~8月下旬に相次いで亡くなった。

 目立つのは大型バイクの事故。死者は6人に上り、7月の週末には、豊田市の国道でツーリング中だった男性(58)がガードレールに突っ込んで死亡した。8月のお盆にも、豊田市の国道交差点で右折しようとした車を、右側から追い抜こうとした男性(26)が命を落としている。

 バイクの死亡事故は例年、春夏と10月に増加する。2度の3連休がある今月は交通量の増加が見込まれ、県警第二交通機動隊(岡崎市)は3連休初日となった14日、県警ヘリと連携した取り締まりを、多くのライダーの利用が見込まれる豊田市の国道153号を対象に行った。

 「あおり運転」では実施例があるが、バイク対象は初めての試み。スピード違反や通行区分違反などに重点を置いて取り締まり、実際に検挙に至る違反はなかった。

 取り締まりは引き続き強化する。同隊の達山雄一隊長は「事故の未然防止が目的。無謀な運転はせず、安全に乗ってほしい」と話す。

 県警は乗用車のドライバーにも注意を呼びかけている。交通総務課によると、バイクは車に比べて小さいため遠くにいるよう錯覚しやすいほか、車の死角にも入りやすい。担当者は「『大丈夫だ』と思っても、もう一度安全確認を」と話す。(田中恭太)

バイク事故を防ぐための主なポイント

○バイクライダーは……

・ヘルメットなどの安全装備を、正しく使う

・カーブの状況など事前に道の特徴を把握しておく

・路面状況をよく見て運転する。道路標示上などは滑りやすいことも

・ツーリングでは、経験が浅い人の前後をベテランが走る。仲間と休憩場所を決めるなど、焦りのない運転を心がける

○車のドライバーは……

・車の死角に入ることが多いので、よく確認する

・車に比べて小さいので、遠くに見えても、予想以上に近くに到達する可能性がある。よく確認する