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 27日からカタール・ドーハで始まる陸上の世界選手権で、二つの「目玉」が付いたスターティングブロックが使われる。同大会の計時・計測を担当するセイコーホールディングスが、世界で初めてカメラを内蔵した装置を導入すると発表した。スタート寸前の選手の表情など、緊迫した雰囲気をテレビで楽しめそうだ。

 新型装置の名前は「ブロックカム」。先端に二つのカメラが付いている。ひとつは、選手の表情をとらえるため上向きに、もうひとつは、選手が走っていく様子を後ろからとらえるため前向きに設置している。

 今までにない角度からの映像を撮影して、テレビ視聴者の娯楽性を高めるのが狙いだ。「国際陸上競技連盟(IAAF)から打診があり、2年ほど前から共同開発していた」とセイコーの担当者は話す。

 この装置で撮った映像を使うのは、男女100メートル、男子110メートル障害、女子100メートル障害。この4種目ではこのほか、選手の背後などからスタート時の映像を撮り、不正スタート判定装置のデータと連動させて不正かどうかの判定精度を高める機能も加えている。

 セイコーは1985年にIAAFと協賛契約して以来、世界選手権の計時・計測の担当を続けている。(酒瀬川亮介)