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 「降るはずの雨が降らないんだ。田んぼは干上がってしまった」。9日、タイ北部ナコンサワン県ノンブア。米農家のウィチャイ・カノンスリさん(52)はため息をついた。

 約11ヘクタールの田んぼの15%ほどは苗がまったく育っておらず、茶色く立ち枯れてしまっている。地面はひび割れ、まだ緑色が残る稲もか細く、いつ倒れるか分からない状況だ。「残りの稲も水が少なかったせいで、収穫量も品質も例年より落ちてしまうだろう」

 例年の収入は70万バーツ(約246万円)ほどあるが、今年は「多くても40万バーツ」と見込む。農機具や農薬への支出が30万バーツほどあるため、利益が出ない可能性もある。「政府の災害補助金に期待したいが、審査は厳しく、いくらもらえるかもまったく予想がつかない」と肩を落とした。

 タイは今年、記録的な干ばつに見舞われた。乾期から雨期に移る3月から7月にかけての降雨量は、平年より21%少なかった。各地で農地が干上がり、農家は大きな被害を受けた。

 東北部ナコンラチャシマ県で4カ所のダムが干上がるなど、各地でダムの貯水率も20~30%まで落ち込んだ。民間調査会社の試算では、干ばつによる経済的被害は約520億円。タイ政府は借金を抱える農家などへの救済策のため、予算措置を講じることを決めた。

 干ばつは今年だけの特異現象で…

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