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 日本人24人を含む計2977人が死亡した米同時多発テロから18年となった11日、米国各地で追悼式典が開かれた。遺族はいまも続く喪失感を訴え、トランプ米大統領はテロとの戦いの必要性を強調した。

 ハイジャックされた航空機2機が相次いで突っ込み、2753人が亡くなったニューヨークの世界貿易センタービルの跡地「グラウンド・ゼロ」では、遺族が2人1組になって犠牲者の名前を読み上げ、それぞれが短く思い出を話した。

 父を亡くした女性は「愛している。会いたいよ。あなたがくれた思い出を大事にしています。子ども5人、孫は16人。きっと誇りに思ってくれるでしょう」。息子を失った女性は「あなたがいかにこの世を去ったかではなく、どう生きていたか、それをずっと覚えておきます」と語りかけた。

 事件でいとこのジャクリン・ドノバンさん(当時34)を亡くして以来、初めて現場を訪ねたニナ・ハリトスさん(65)は取材に、「いまも胸が痛む。あの日はニューヨークだけでなく世界を変えた。ただただ、とてもつらい」と話した。

 184人が犠牲になったワシントン近郊の国防総省で開かれた式典には、トランプ米大統領が参加した。

 トランプ氏は、アフガニスタンの反政府勢力タリバーンとの和平協議の中止を7日に表明したばかり。タリバーンは同時多発テロを首謀した国際テロ組織「アルカイダ」を事件当時にかくまっていたとされる。式典では、再びテロ攻撃を受けた際の対処について「我々はどこであろうと彼らがいる場所に行き、これまでにないほどの(強力な)武力を行使する」と述べた。(ニューヨーク=藤原学思)