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 鹿児島県出水市で大塚璃愛來(りあら)ちゃん(4)が死亡し、母親の交際相手の男が暴行容疑で逮捕された事件で、同市の椎木伸一市長は12日、市議会の全員協議会で、事件前の市の対応について「不適切なところがあったと認識しており、深くおわび申し上げます」と謝罪した。

 この事件では、同市の建設作業員日渡駿容疑者(21)が、8月27日に女児の頭部を殴ったとして、同31日に暴行の疑いで逮捕された。女児は同28日に死亡。水死の疑いがある。

 出水市の対応をめぐっては、事件前の8月5日、母親が受診した同市の病院側から、女児の顔などに複数の青あざがあると情報提供を受けながら、児童相談所や県警に情報を伝えていなかったことや、事件前日に保健師らが母親と女児に面談した際、外見から虐待を思わせる異常はないと判断していたことなどが明らかになっている。

 椎木市長は一連の対応について謝罪した上で、再発防止に向け、警察などと連携して虐待情報を共有し、迅速に対応できる新たな組織を市保健福祉部内に発足させる考えも示した。「専門職の採用などについても検討したい」とも述べ、今後はより専門性を高める組織にしたいという。(城戸康秀)