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 秋田市の金属工芸作家、林美光さん(81)の個展が秋田市中通2丁目のアトリオン2階で開かれている。昨年11月、林さんが「金銀銅杢目金(もくめがね)」の技法で作った薫炉が和歌山県の高野山金剛峯寺に奉納されてからまもなく1年となるのを記念した個展で、17日まで。

 展示されているのは、「金銀銅杢目金」の飾り箱や、躍動感のあるステンレスアートなど。林さんが14歳のときに制作した花器から、今年作った小箱まで、約50点が並ぶ。

 江戸時代の技法「金銀銅杢目金」は、融点の異なる金や銀などの複数の金属を層状にして木目模様を描き出す。一度途絶えた技術だが、林さんが再現に成功した。この技法を用いた林さんの薫炉は、金剛峯寺のほか、奈良市の東大寺にも納められている。

 会場を訪れた秋田市の今田(こんだ)真理子さん(72)は、「大きい作品の力強さと、小箱の繊細さ。本物を見て、美しさに心動かされました。秋田にこういう人がいるのは誇りです」と感激していた。

 期間中は林さんが在廊予定。入場無料。(野城千穂)