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 医薬品が欠乏し、抗議行動は全土に広がり、闇経済も台頭――。欧州連合(EU)からの「合意なき離脱」の場合に英国が陥る最悪の場合のシナリオを、英政府がひそかに作成していた。議会の動議に基づき、政府が11日に渋々開示。ジョンソン政権は「合意なき離脱も辞さない」との態度を取ってきただけに、野党は反発している。

 「イエローハマー(ホオジロ科の鳥)作戦」と名付けられた5ページの機密文書で、政権発足間もない8月2日につくられた。EUとの合意がないまま10月末に離脱する事態を想定。「EUは非協力的になり、加盟国も英国と協定を結びたがらない」可能性を考慮して、英市民生活に及ぼす影響を20項目にわたってシミュレーションした。

 文書によると、物流の生命線である英仏海峡の輸送は離脱初日から混乱。50~85%のトラックは税関審査慣れしておらず、大行列ができる。海峡を横断するのに2日半を要する恐れも。流通が現在の60~40%に減少し、70~50%への回復には最長3カ月かかる。出入国審査の厳格化で、欧州大陸との陸海空の便にも大幅な遅れが出る。

 その結果、4分の3を輸入に頼…

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