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 千葉県君津市議選が15日、告示される。台風15号によって市議選のポスター掲示場計205カ所のうち85カ所が破損。期日前投票所になっている公民館には、今も電気、電話が通じないところがある。市選管は「こうした時だからこそ投票で住民の声を議会に反映させてもらいたい」。だが、「停電が続き、通信手段もままならない中、被災者心情を考えると、選挙のPRは非常に難しい……」と厳しい表情だ。

 市選管は今月3~5日、立候補の届け出に必要な書類の事前審査を行った。市選管によると、現職18人、新顔5人、前職2人の計25人が事前審査を済ませ、立候補の準備を進めている。投開票は22日。2日現在の選挙人名簿登録者数は7万2442人。

 東京電力パワーグリッドによると、13日午後7時時点の市内の停電件数は約1万2300戸で、市内の世帯数の約3分の1にあたる。農業用ハウス、施設の倒壊などにより、甚大な農業被害の広がりも予想される。日常生活もままならず、片付けに追われる農業者も多い。

 市選管によると、市議選のポスター掲示場計205カ所のうち85カ所が暴風雨で破損した。現在、撤去や新たな掲示場設置作業に追われている。

 告示日翌日の16日から投票日前日の21日まで、市内5カ所で期日前投票を受け付けるが、清和公民館と上総地域交流センターは電気も電話も通じていないため、発電機を用意したり、衛星電話を使用したりして対応するという。

 市選管によると、市議の任期満了が27日であるため、選挙日程の変更は難しい。1995年1月の阪神・淡路大震災と2011年3月の東日本大震災の際に臨時特例法を制定し、いずれもその年の統一地方選の期日を被災地の自治体で延期した例があるという。(吉江宣幸)