群馬)八ツ場ダム試験湛水 国交省、10月にも開始意向

丹野宗丈
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 国が来春の完成を予定する八ツ場(やんば)ダム群馬県長野原町)で、国土交通省八ツ場ダム工事事務所は13日、秋に始めるとしてきたダムに水をためるテスト「試験湛水(たんすい)」を10月初めにも開始する意向を明らかにした。試験湛水でダム本体やダム湖周辺の安全を確かめたうえで、来春以降、ダムとして使い始める予定。

 13日に非公開で行われたダム対策会議で同事務所の朝田将所長が町議らの前で明らかにした。

 同事務所によると、湛水はダム本体の中央下にあるゲートを閉め、吾妻川上流域の水をためる。最高水位までためた後、最低水位まで下げ、ダム本体の強度や、民家や施設などが建つダム湖周囲の造成地などの安全を確かめるという。

 ただ、水没予定地周辺では遺跡発掘調査が続くなどし、湛水の明確な開始時期は未定だという。朝田所長は朝日新聞の取材に「ダムを受け入れてきた地元住民のためにも一つの目標時期を示したかった。ダム建設後の管理も含め責任を持って臨みたい」と話した。(丹野宗丈)