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 諫早湾干拓事業の開門をめぐる裁判で、審理を福岡高裁に差し戻した最高裁の判決。開門を命じた確定判決の「無力化」の方向性をにじませ、専門家からは開門派の漁業者にとって厳しい内容との見方も出る。ただ、ひとまず「無力化」の判断が確定することを免れたことで、開門派側には安堵(あんど)の表情が広がった。

 「辛うじて、司法の信頼が保たれた。穏当な判決だ」。最高裁で敗れるのではとの悲観論もあった中で、福岡高裁に差し戻されたことを、開門派弁護団の馬奈木昭雄団長はこう評価した。

 今後は高裁で改めて審理される。馬奈木氏は「漁民は『漁民だけが良くなればいい』と言っていない。農業も漁業も良くなるように手を尽くせばいい」とし、高裁での和解協議の可能性に期待を寄せた。

 判決後の記者会見で、判決の補足意見は漁業者側にとって厳しいものなのではないかとの問いに馬奈木氏は「一人の裁判官が補足的に言った意見であり、『こうしろ』と言っているわけではない」と反論した。

 ただ、諫早湾干拓に関連する訴訟に詳しい岩橋健定弁護士は「判決の補足意見などには、開門派にとって厳しい内容が含まれている印象だ」と指摘。「確定判決を強制執行することが現時点では権利乱用に当たる可能性に触れる一方で、和解による全体的解決を促す記述はない」と分析する。

 干拓地の営農者は裁判がまた長引くことへの失望や不安を口にした。

 干拓地の営農者らでつくる平成…

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