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 夫による暴力や児童婚の被害者。婚前交渉で一族の恥だと責められ「名誉殺人」の標的となる女性。彼女らをかくまうため、ヤナル・ムハンマドさん(59)はイラクの首都バグダッドや南部バスラなどでシェルターを運営している。

 「女は商品、快楽の道具。幸福も悲しみも持たない。奴隷のように扱う意識が、ここには根付いている」。ヤナルさんは私の目をにらむように、力を込めた。

 2003年のイラク戦争後、移住先のカナダから戻り、800人以上を受け入れた。過激派組織「イスラム国」(IS)が猛威を振るい、異教徒を「性奴隷」にしていた15年ごろには、約150人がヤナルさんを頼った。

 シェルターで共同生活を送るハナンさん(26)は、伯父の暴力から逃れるため家を飛び出した。その後出会った男が求婚してきたが、妊娠すると姿を消した。弱みにつけ込み、一時の快楽を求めただけだった。「やっと安心できる場所を見つけた」。妊娠8カ月のおなかに手を当て、少しだけほほ笑んだ。

 運営には危険もある。場所がわ…

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