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 台風15号の通過後、初めての週末となった14日、千葉県でボランティアの活動が本格的に始まった。今も停電や断水が続き、台風の爪痕が残る被災地に若者らが駆けつけた。

 約1万5千戸が停電し、断水が続く南房総市。市内在住者を対象にボランティアを募集したところ、受け付け初日のこの日、午前9時ごろには、会社員や学生ら約15人が集まった。

 高校2年の高橋宏明さん(16)は自宅が12日まで停電し、高校は今週いっぱい休校。「電気がないと暑くて、料理やお風呂にも苦労した。自分より大変な状況の人がいる。少しでも力になりたい。運動部なので力仕事を積極的にやりたい」

 市内の実家が被災した三浦千賀子さん(49)は台風の後、実家と連絡がとれず心配になって戻った。「夜はランタンとろうそくを使い、シャワーは水だった。もっとひどい場所があると知ったら、いてもたってもいられなくなった」。参加者たちは要請があった地域に向かうと、壊れた倉庫のがれきを撤去するなどした。一人暮らしのお年寄りの女性(70)は「どうしていいのか分からず困っていた。本当に助かる」。

 千葉県社会福祉協議会によると、14日は南房総市を含め鋸南(きょなん)町、横芝光町、八街(やちまた)市、鴨川市の5市町でボランティア活動を受け付けている。

 対象は県内在住者や、日帰りで活動できる人など自治体によって異なる。県近隣在住者で、壊れた屋根にブルーシートを張る技術を持つ人を募集するところもある。

 県はボランティアとして活動する人に、事前にホームページなどで情報収集をする▽けが防止のためゴーグルや手袋など活動に必要な物は持参する▽万が一に備えて「ボランティア保険」に加入する、などを呼びかけている。県社協は「被災地によってニーズや受け入れ条件が異なることがあるため、事前にホームページなどで情報収集してほしい」と話している。

 東京電力パワーグリッドによると、14日午前10時50分現在、千葉県内では約15万500戸で停電が続いている。同社は全面復旧までにおおむね2週間かかるとの見通しを示している。(小木雄太、多田晃子)